第2回:ストックタイム(ST)とは 2002年9月7日(土)
前回、パチスロの機種の分類について説明したが、今一度どのような種類があったか、また、それらのタイプに属する代表的な機種名を挙げておこう。
分類種別 | タイプ名 | 代表機種 |
ボーナスゲーム | Aタイプ | ニューパルサー、ドンちゃん2 など |
Bタイプ | アステカ、ウルトラマン など | |
Cタイプ | アラジンマスター など | |
平均出玉 | 400 | サンダーV、HANABI など |
600 | デカドンちゃん2、大花火 など | |
ボーナスタイプ | ノーマル | クランキーコンドル、ピンクパンサー など |
CT | ウルトラマン倶楽部、アステカ など | |
AT | サラリーマン金太郎、サンダーV2 など | |
ST | キングパルサー、ネオプラネット など |
上の通り、ネオプラネットはST、すなわちストック機である。今回は、STとはいったい何なのかを中心に解説していこう。
今までこの研究所で解説してきたドンちゃん2や大花火は、ノーマルタイプに属する機種である。ノーマルタイプでは、ボーナスフラグが成立することによりボーナスゲームを獲得する。STは、このボーナス成立の契機がノーマルタイプと大きく異なる。ST機ではまず、内部でボーナスフラグが成立すると、ストックタイムに突入する。ストックタイム中は、成立したボーナスを揃えることはできず、ストックタイムが終了すると揃えることができるようになる。ストックタイム中に新たにボーナスフラグが成立すると、そのボーナスを内部メモリにストックする。(これが、ストックタイムと呼ばれる所以である)ストックタイムの終了条件は、規定ゲーム数をクリアするか、ストックタイム解除判定に合格することである。ストックタイム解除判定に合格することを、「STがパンクする」という。また、STを解除するための規定ゲーム数の上限を天井という。天井もしくはパンクによってSTが終了すると、内部メモリにストックされたボーナスゲームのうち、一番最初に当選したボーナスが放出される。ボーナス放出後、内部にボーナスのストックがあれば再びSTに突入し、同様のプロセスを繰り返す。放出後にストックがなくなった場合は通常ゲームに戻り、ボーナスフラグが成立したらSTに突入して以下同様である。以下に、ST機のボーナスプロセスを示す。
上図を見ればわかるとおり、ST機における要件は、いかに早くSTが終了するかにある。STの解除が早ければ早いほど、ボーナス間のハマリゲーム数が短いことになるので、出玉は伸びる。基本的に、高設定の台はST解除が早く、低設定の台はストックが溜まりやすい。内部にストックできるボーナスゲームの上限値は、機種によって異なるが、ネオプラネットの場合は255個である。ボーナスがストックされたかどうかは、打ち手にはわからず完全に内部で処理される。したがって、リーチ目や確定演出が出現するのは、ST終了時のみである。また、ストックされたボーナスは、成立順に放出される。よって、意図的にボーナスが偏って連チャンすることはあまりない。
以上が、簡単なSTの説明である。これらをふまえて、次回よりいよいよネオプラネットの中核に迫っていこうと思う。