第21回:逆押し打法・空回しリプレイハズシ 2001年7月1日(日)
1)逆押し打法
通常ゲーム中は、リール制御や取りこぼしその他の面から考えても左リールから停止させるのが普通である。これを、右から止めていく打ち方を逆押しという。逆押しのメリットは、成立役が右リール停止時であらかじめ見当をつけられる点である。デメリットとしては当然、左リールでの全役取りこぼしの可能性が挙げられる。そこで、よっぽどのことがない限り逆押しの必要性はあまりないのだ。いちおう、方法を以下に挙げておく。
まず、最初に狙う絵柄は右リール上段にドンちゃんである。ここで、ボーナス成立ゲーム(ボーナスのフラグが初めて立ったゲーム)において、逆押しを行うと必ず右リール枠内にドンちゃんが止まる。すなわち、右リールにドンちゃんが止まらなければ、フラグ成立の可能性がないということ。では、右リールの停止型によってその後の打ち方を見ていこう。
A:ドンちゃんが右上段に止まった(0コマズレ)
成立可能性役はボーナス・提灯・涼である。小役以上が確定しており、チェリーの可能性を否定しているので、この時点で1確となるパターンも存在する。この場合は中リール中段にドンちゃん狙い。
A−1:中リール中段にドンちゃん(0コマズレ)
ボーナス以外の全小役の可能性を否定する、逆押し2リール確定。選択テーブルを見ても、BBの可能性はかなり高い。もちろん左は3連ドンちゃん狙いで♪
A−2:中リール下段にドンちゃん(1コマズレ)
RBもしくは涼。左リールは枠内にBARを狙えば取りこぼし無し。涼がはずれればボーナス確定です。
A−3:中リール枠下にドンちゃん(2コマズレ)
涼確定。左枠内BAR狙いで確実に涼を取ろう。
A−4:中リール中段に提灯
提灯まですべってきてしまったら、ほぼ提灯確定。左リールにBARを狙い、提灯がはずれたらRB確定。
B:ドンちゃんが右中段に止まった(1コマズレ)
成立可能性役はボーナス・2枚チェリー・提灯・ハズレ。ハズレの可能性があるため、期待度は低い。中リールドンちゃん狙い。
B−1:中リール上段にドンちゃん
提灯もしくはハズレ。リプレイもテンパイしているが、この形からのリプレイはない。提灯だけをしっかり狙おう。
B−2:中リール中段にドンちゃん
ボーナスもしくはハズレ。Bタイプの停止型唯一のチャンスなのだが、右リールのビタ止まりが条件。左リールは適当でOK。
B−3:中リール下段にドンちゃん
2枚チェリーもしくはハズレ。このように止まってしまったらボーナス成立の可能性はゼロです…左リールはチェリー狙い。
C:ドンちゃんが右下段に止まった(2コマズレ)
成立可能性役は、ボーナス・4枚チェリー・リプレイ・涼・ハズレ。かなり幅広いが、中リールの停止型によってフラグは一目瞭然になる。中リールはドンちゃん狙いで。
C−1:中リール上段にドンちゃん
リプレイ確定型。左リールは3連ドンちゃん狙い。
C−2:中リール中段にドンちゃん
ボーナス・涼・ハズレ。リール消灯が伴うとかなりアツいパターン。左枠内BAR狙いで涼の取りこぼしを避けること。
C−3:中リール下段にドンちゃん
ボーナスもしくは涼。Cタイプの停止型では激アツな小役ハズレ。もちろん左はBAR狙いで、涼がはずれればボーナス。
C−4:中リール枠下にドンちゃん
RB・4枚チェリー・ハズレ。まぁ、ほとんどが4枚チェリーなので、期待せずにチェリー狙い。
D:その他のパターンで右リール停止(?コマズレ)
ドンちゃんを狙ったにもかかわらず、ドンちゃんが枠下にずれていったら、ボーナスの可能性はゼロ。中リールにドンちゃんを狙い、中・右でテンパイした絵柄を左で狙うこと。
以上が、逆押し打法である。特に予兆アクションもない通常のゲーム中だったらまずこれを使う必要はないのだが、激アツな予兆アクションから演出に発展したら、この打法を使ってみるのもおもしろい。まぁ、気分転換には効果覿面といったところであろう…。。
2)空回しリプレイハズシ
前回、空回し複合小役取りを紹介したが、リプレイハズシも空回しで実行できる。ただし、リプレイハズシの難易度はそれほど高くないので空回しに頼る必要がなく、時間効率も当然悪く、準備目を作成する際に複合小役取りを放棄しなければならないというデメリットだらけの代物。よっぽど目押しに自信がなくて、複合小役取りなんかできません!リプレイハズシもあやしいです!という人にだけお薦めする。準備目というか、方法は実に簡単で、BB中の小役ゲームで常に左リールに3連ドンちゃんを狙っていればいい。緑花火が上がったゲームで中押しして、左リールを空回しすれば、Pの涼が左中段に止まってリプレイをはずせるという寸法。覚えていてもまず使わない(というか、使えない…)技術である。
以上をもって、ドン2における基礎知識、並びにクズ知識(!)はすべて終了である。実に奥が深い機種なので、ここに紹介されている知識だけではどうにも判断できないようなアクションも存在するかもしれない。しかし、ここまで読み進めてくださったみなさまなら、覚えた知識を活用・応用して、自分なりの方法論をもってドンちゃん2に臨んでくださると信じている。また、今までで紹介したすべての知識は、次代機であるデカドンちゃん2にも活用できるので、まさに一粒で二度おいしい研究レポートだったのではないかな…と、筆者自身自己満足に浸っているところである。今までこんな稚拙なレポートに付き合ってくださったみなさま、ありがとうございました。興味を持ったみなさまは、是非ホールに足を運んで、ドン2を打ってみていただきたいと思います。