第4回:小役狙い打法 その2 2001年5月18日(金)

前回、ドンちゃん2における小役狙い打法について説明したが、この小役狙い打法、実は小役を取りこぼさず無駄なゲームを控えるという意味ではたいした効果は上げられない。適当打ちとのゲーム差は実に0.1ゲームに過ぎず、結局のところ停止絵柄によるフラグ察知としての効果を求めるために使う意味が大きい。この効果は非常に絶大なのだが、問題点としてBARが目押しできない人には使えない。そこで、もうひとつの左リールのチェリーを狙う打法が、ここで紹介する小役狙い打法β版である。この打法の利点は目押しが比較的楽であることと、ボーナス確定ゲームの際にビッグボーナスなら直入れが可能である点が挙げられる。それでは、その方法を説明しよう。

まず左リールに狙う絵柄は、19番の七である。これはまぁ、ある程度アバウトでもいい。七が見にくいという人は、3連ドンちゃんを枠外にすべらせる感じで押すとうまくいく。ただし、3連ドンちゃんを目安にした場合に目押しが早すぎるとチェリーを取りこぼすので、チェリーの可能性がある場合には注意して目押しすること。停止絵柄の可能性として、以下の5つを挙げる。

        

 @枠外上に19番の七が止まった場合(マイナス1コマズレ)

ビタ止まりならほとんどリプレイ。すべりをともなった形なら各役の可能性も。あまり期待せずに残りのリールを止める。リール消灯があった場合のみ、中・右に涼を狙ってみよう。

 A枠上に19番の七が止まった場合

成立フラグは見てのとおり、提灯か涼。涼の可能性があるため、中・右は涼狙いで。

 B中段に19番の七が止まった場合(1コマズレ)

成立フラグは4枚チェリー。これ以外には何も揃わないので、中・右は適当押し。

 C中段にチェリーが止まった場合(2コマズレ)

成立フラグは2枚チェリー。これもその他の役の可能性はないので、中・右適当押し。

 D下段に21番の七が止まった場合(4コマズレ)

成立フラグは提灯・リプレイ・涼。涼の場合は、リール制御による取りこぼし確定なので、中・右は適当押しでもかまわない。

さて、このβ版における問題点はDの場合にある。これを説明するために、まずはテーブルという言葉を知っておかなければならない。テーブルというのは、簡単にいうと停止する位置のこと。各役に対してテーブルは2種類ずつ用意されていて、涼のテーブルは119/128で選択される高確率テーブルと9/128で選択される低確率テーブルが存在する。この低確率テーブルが選択された場合、もししっかりと19番の七を上段に目押しできたとしても(つまり、リール配列上涼を取りこぼさない位置に押せたとしても)、リール制御により4コマすべってしまうのだ。このようにリール制御によって、取れる小役を取りこぼす可能性がある部分をBADポイントという。この低確率テーブルは、いわゆるハズレ時のガセすべり(←通常では見られないすべり)の原因になっている。なお、ハズレ時のテーブル振り分けは、高確率が127/128で、低確率が1/128である。このテーブルによるリール制御は、前回紹介した小役狙い打法の場合でも発生する。涼狙いではずれた場合でも必ずボーナス確定というわけにはならない(←前項参照)理由は、ここから来ているのだ。

さて、上の停止絵柄例の中で、中・右に目押しを要求するパターンは@とAである。そのうちのAについては、中・右に涼を狙う上でハサミ打ちをする。まず、右リールに七を狙う。七が見えない人はドンちゃんでもかまわない。この際、右リール上段に七が止まれば小役かボーナス確定。さらに右リールの下段に七が止まったら問答無用でボーナス確定である。この通り、全リールを停止させなくても2リールまで止めた時点でボーナスが確定することを2リール確定という。もちろんこれと同様に1リール確定というのも存在するが、七がらみの1リール確定から右下段に七の形は、ほとんどがビッグボーナスである。さて、右上段に七で小役確定だが、さらに涼を狙って提灯も涼も揃わなかったらボーナス確定。なんだかんだでけっこうアツい目なのだ。

続いて、左上段七から右上段にドンちゃんを狙う方法について説明する。右上段にドンちゃんが止まった場合は、七停止時と同じく小役かボーナス確定である。狙い目は、上に書いたとおり。また、右下段にドンちゃんが止まった場合は、涼がはずれた時点でボーナス確定であるが、ほとんど2リール確定と同じ。左上段七の形から涼の斜めテンパイを取るテーブルの選択率が低いからだが、これも確定と言い切れるわけではないので、しっかり涼(≒ドンちゃん)を狙おう。涼がはずれたら完璧、中リール上段にドンちゃんならビッグ確定だ。

なお、右リールに七あるいはドンちゃんを狙って、枠内に七(ドンちゃん)が止まらない場合、もしくは右中段に止まる場合は、まずハズレ。たま〜にレギュラー確定の場合があるが、レギュラーの場合はフラッシュや告知ランプなどの告知がないとNG。ただはずれただけではボーナスにならないので注意しよう。

さて、次回からはいよいよドンちゃん2の奥の深い演出、液晶アクションについていろいろ書いていこうと思う。さまざまな液晶アクションに秘められた意味、それをいち早く見抜けば、ボーナスフラグ察知も非常に簡単。激アツなアクションから超プレミア級液晶演出まで、やまきの知る全てを書いていく予定なので、これからドン2を覚えて打ってみようかなぁ〜、なんて思っている方は必読♪お楽しみに!

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